胡椒軍曹のあとはもちろんストーンズのコレです^ -☆
そもそもサイケ期のビートルズをまとめて聴いてたのも
「サタニック〜ってサージェント〜の影響うんぬんって言うけど
ストーンズサウンドじゃね?」と思い検証したかったのがきっかけでした。
で、結論から言うとストーンズならではのサウンドですよね。
(…ってすでに上で言っちゃってたけど)
問題作とされ、他のストーンズのアルバムと切り離して
考えられることが多いですが、
意外に?地続きの部分があると思います。
例えば「In another land」のCメロ部分とか
「Lantern」のAメロ部分の演奏は、
「ストーンズが自らのルーツに立ち返った」
と言われる「Beggars banquet」収録の
「地の塩」の演奏そっくりです。
「魔王賛歌(二部)」のギターを聴いてると
ライヴverの「悪魔を憐れむ歌」を思い出すし、
「Jumpin' Jack Flash」(スタジオ盤)のエンディングや
「Rocks Off」の間奏などはサイケっぽくなるし、
この後にもつながっていく要素は結構あると思います。
あと、「サージェント〜」でも軽く触れた
「そもそもサイケって何?」という命題にも関わるのですが。
結局サイケとは何を指すのかわからなくなるのは
サイケが「何でもあり」(この表現はSFUの中川氏が
どっかで言ってたもの)だからだと思います。
サイケとは、既存の枠や壁、常識を取り払い、
「今までとは違う何か」「ここではないどこか」
を表現しようとしたものと言えるのではないでしょうか。
既存の枠から外れていても関係ない表現。
意識の向こうにある無意識を表現しようとすれば、
拡散をイメージさせたり
連続性を持たず断片的だったりする音像となり、
彼らが暮らす欧米とは違う文化を借りると
インドや中近東的な表現になるのではと。
そういう意味では、ビートルズのサイケデリズム
(そんな言葉ないけど)は、
意識の向こうを表現しようとした文系なもので、
ストーンズのそれは異国情緒色が強いように思います。
そしてストーンズの場合、それだけじゃないと思うんですよ。
異国の音楽が持つ反復によるトランスや混沌というか、
そういう「リズムに基づくサイケ感」があると思います。
具体的には「2000 light years 〜」のドラムやマラカス、
そのほか「魔王賛歌」のリズムとか。
後者は呪術的な魅力を持つボ・ディドリーの
ジャングル・ビートのもとになっている
ラテンのクラーベのリズムがちらりと出てきますよね。
リズムに基づく、文系じゃない肉体的なサイケデリズムは
ライヴバンドならではなのではないかと思います。
というわけで、「サージェント〜」にも興味が出てきましたが
こちら「サタニック〜」は個人的にはそれ以上に
聴きこみたい気分なのでした。
SFUの中川氏がこのアルバムが好きな理由が今更分かりました。
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